第3章 嫌な予感的中…
雅「さて、一応、
なにがあったのかもう一度話してくれるかな?」
僕は、彼女が結花にしたことを全部話した。
僕が話している間、彼女はずっと下を向いていた。
祈「これで全部」
雅「祈織、話してくれてありがとう。
さて、絵麻ちゃん。
今まで祈織が話したところになにか間違いはあった?」
椿「あるわけないじゃん!
俺たち全部聞いてたし!」
梓「椿…。でも、椿の言う通りだね」
棗「だな」
要「今回ばかりはね…」
侑「日向があんな奴だったなんて…」
昴「侑介…」
右京「今回ばかりは、椿の言う通りです。
私たちは、すべて聞いてました。
しかも、家族を傷つけられた。
許すわけにはいきません」
光「私の可愛い妹を傷つけたんだもん。
当たり前よ」
琉「…結花は、僕らの大事な妹…」
みんな、同じ意見みたいだ。
絵「……」
椿「なんか言ったらどうなんだよ!!!」
椿兄さんが彼女に怒鳴った時、
風斗がリビングに入ってきた。
右「風斗、大丈夫ですか?」
風「あんなのたいしたことない」
梓「結花は?」
風「疲れて寝てる。
最近、誰かさんのせいで
よく寝れてなかったらしいから」
棗「どういうことだ?」
風「誰かさんが、見えないところで
結花ねぇに嫌がらせしてたらしいよ」
昴「嫌がらせ?」
風「そっ、結花ねぇのご飯に虫入れたりとか、
結花ねぇが共同風呂使ってるの知って、
結花ねぇが入る前に風呂のお湯全部抜いたりとか?
あと、この間の休日に結花ねぇが大切にしてた
ネックレスを隠したらしいよ。
結花ねぇ、表立ってされてないし、
あんたたちに被害がないから黙ってたらしいよ。
それで、ストレスで、寝不足。
今は、僕の部屋で寝かせてるけど」
琉「ネックレスって形見のやつ…?」
風「そう、結花ねぇの両親の唯一の形見。
それを隠すとか、マジ最低だよねー」
侑「マジかよ。あれって、
結花のやつ肌身離さず付けてただろ?」
風「なんでも、お風呂の最中になくなったらしいけど」
雅「ホントに君がやったの?」
絵「……」
椿「どうなんだよ!!!
あのネックレスは結花が大事にしてたやつなんだぞ!」
梓「椿、落ち着いて…」
要「そんなこともしてたのか…」
光「私の可愛い妹の大切なもの隠すとかありえない」