第2章 結局、
「鎌先さんにしては鋭いっスね」
「本当に思ってたのかよ」
「思わない方が可笑しいじゃないですか〜」
「青根止めろ!」
「ん、」
鎌先さんのやり取りというか言い争ってる途中に茂庭さんが俺らの方を指差して青根を出動させる。
つーか、青根は俺の顔を押しのけて鎌先さんには優しく肩を押して距離を取るから青根なりに先輩を敬ってんだって思うけど、
俺の顔が腫れてて痛ぇってこと忘れんなよ!
「・・・・すまん」
「だ、大丈夫だ・・・」
左頬を抑える俺を見て謝る青根
まぁ、わざとじゃねーからいーけど
「二口、そろそろだろ?」
追分監督が険しい顔で近づいてくる。
あぁ、もうそんな時間か
「じゃあ俺は先帰るんで。」
「おう! またなー」
茂庭さん達や部員らに挨拶をして体育館を出て行く。見る戦は正直つまんねーし
練習は疲れるけどバレーがしたくてたまんねぇ
けど、運動控えないととか最悪。
「ハァー・・・」
溜め息をついて歯医者に向かう。
今日は抜いたとこの消毒だとよ