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生意気な工業高校男子【HQ】

第2章 結局、






「あ、噂のイケメン男子高校生くん!」



歯医者に入ってすぐ、そんなことを言われて思わずキョトンとした顔で彼女を見るとどこかで見たことある顔だった。


「なるほどー! ウエノさんが言うだけあるわー」


「ぇっ、」


いきなり近づいてきて顔を近づけるこの人に変な汗が出てくる。何この人。




「あ、ホームページの?」

「そーそー! あれ私!」


思い出した。
この歯医者に掲載されてるめっちゃカワイイ娘だ!
確か凛さんが芸能界とかよくスカウトされてるけど全部断ってるっていう人だ。



「初めまして! 山石 くるみです!」


「・・・二口堅治っス」

よろしくねっと手を差し伸べる彼女と握手する
柔らかくてスベスベな手が気持ちいい。


つーか、手ちっさ。
握ったら折れそうだな



「あ、消毒だっけ? すぐ終わるから入ってー」


そしてすぐにユニットに案内されて「傷口は問題ありません」と先生に言われて本当にすぐ終わった。



って、ちょっと待て!


「今日、りッ・・・、一二三さん居ないんスか?」

「今日は有給使ってお休みですよ!」

「そっスか。じゃあまた来るんで!」


受付で会計を済ますと、彼女が居ないことに少しショックを受けたが来週の予約をして足早に帰る。





背を向けた俺にニヤニヤした山石さんが小さく呟いたことに気づかなかった


「ふーん、ひふみんが気にしてる子かぁ」




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