第2章 結局、
「二口くんが悪いんよ?」
「んな事ねぇーよ!」
首を傾げて俺が悪いように言われて腹立たしくなるけど戯けてる一二三さんだから許してしまいそうになる。
「ふふっ、ごめんごめん」
やりすぎちゃったね、と眉をひそめて謝ってるけど腑に落ちない俺はイイコトを思いついた。
「じゃあ、付き合ってくださいよ」
「え?」
「俺に申し訳ないと思うんだったら1日付き合ってくださいよ」
一二三さんがびっくりしたように俺を見てるけどその顔が可笑しくて笑える。
「いいっスよね?」
「・・・・いーよ。」
確認するように聞くと少し間をおいてOKしてくれた
満足気な俺に反して一二三さんは困ったような表情をしていて、それがまた可愛い。
「あ、二口くん・・・」
「ん?」
「・・・一二三って呼びにくいでしょ?」
だから ” 凛 ” って呼んでいいよ。
少し顔が赤い一二三さんっつーか、凛さんがそんなこと言うもんだから俺は思わず顔がニヤける。
てかさっきからニヤけっぱなしなんだけど
「じゃあ、俺も堅治っでいいっスよ!」
凛さんにも名前で呼んで欲しいって思う気持ちは何でだろーな