第2章 結局、
「経験、ねぇ・・・」
その口ぶりだと何回か合コン行って男に媚び売って誘ってるようにしか見えねーっての
「そんなに彼氏欲しいんスか?」
「ちゃんとした恋愛したこと無いからね。」
「へぇ、じゃあ処女?」
「内緒。」
怪しく笑ってる一二三さん
何だよその内緒って、すっげぇイライラする。
「コンビニ寄ってい?」
一二三さんはハァーッと溜め息をついて近くのコンビニに車を停める。
すると、視界が突然車の天井を見上げるように仰向けに倒されて一二三さんが目の前にいる。
「は?」
どうやら彼女が助手席のレバーを引いて背もたれが俺の体重で倒れたんだと理解すると
見下すような一二三さんと目が合って
「私なんか気にくわないことした?」
いつもより低い声にゾクッとした。