第2章 結局、
「・・・・そっスね」
ニッコリと脅すような笑顔が怖ぇ。
つか、親知らずってメンドクセーな
「じゃあ、先生と代わるね!」
そして爽やか先生と交代で一二三さんは俺の左側に移動する。
爽やか先生も親知らずのことを詳しく説明してくれて、俺も抜歯することを決意した。
「今日はこれで終わり! お疲れ様!」
先生が離れると一二三さんは俺のエプロンを外してさっきと違って優しい笑顔を向けてくれる。
「今日も乗ってく?」
「いーんスか?」
小さな声で周りに聞こえないように囁く一二三さんからの誘いに断るわけねぇだろ。
受付で会計を済ませ、一二三さんの車の近くで待つ。歯科医院のスタッフ達に見つかると彼女が困るかもしれないから気を利かせる俺。
「お待たせ二口くん!」
黒いストッキングは一緒だが前回と違って、黒いショートパンツでとろみのある白いシャツでジャケットを羽織って決まっている彼女
一二三さんて自分の似合う服とかわかってんだなーって見ていると
「二口くん?」
俺に近づいて見上げる彼女が可愛くてドキッとする。