第2章 結局、
「終わったよー! お疲れ様!」
その後の掃除は本当に痛くなくてあっと言う間に終わった。もっとオッパイを堪能したかったが残念
「痛い思いさせてごめんね。」
一二三さんが席から離れる時小さく俺に呟いてきて少しドキッとした。
「まぁ、これからもっと痛い思いするからコレはまだ序の口だよ」
「は?」
ニコッて笑顔の一二三さん。どうやら俺の左下の親知らずは斜めになっているため他の歯に影響する前に抜いた方が良いと説明されて、このオネエサンに白い目を向ける。
「まーまー! 私も最近抜いたから痛み分けってことで!」
「・・・・うス」
ケラケラ笑っている一二三さんに対して俺の笑顔が引きつる。つか何で抜かないといけねぇんだよ。
「二口くんってさ、バレーやってるじゃない?」
「そっスけど」
「親知らずってさ、ただでさえ磨きにくいのに虫歯になったりこの間の二口くんみたいに歯茎が腫れて違和感あって日常生活やプレーに影響及ぶのって嫌じゃない?」
たかが歯ごときで。なんて笑っている彼女に少しだけ納得した。
確かに、練習中も違和感あって集中できなかったし。もし試合中に痛み出したら、、、。
考えるだけでゾッとした。