第1章 いい加減。
「・・・・・?」
ハァーッと深い深い溜め息をついたら目の前にいる青根が首を傾げてこっちを見てる。
「期待した俺がバカだったって話」
「・・・・??」
俺の言葉に更に首を傾げる。
青根は俺にとってのいい話し相手。寡黙で強面だけどすげぇ優しい奴。
つーか、歯磨きって、、、。
《ちゃんと磨いてっから!》
《みりん:じゃあ確認するから来てね!》
《言われなくても行くっての!》
《みりん:待ってるよ》
キリッとした猫のスタンプも送って来た。一二三さんにノせられたような気がして釈然としないが
まぁ、また会えるならいっか。
スマホを置いて勉強を再開する。
テスト終わったら歯医者の予約して一二三さんに会って、また助手席に乗せてくれっかな。
持っているシャーペンを回しながらいろいろと妄想にふける。
はやくテスト終わんねぇかな。