第3章 序章3
秋「まさか。さ、早く店に戻ろう」
秋は形見のかんざしにそっと触れるのだった
店に戻ると、ひとりで忙しく店を回していた小母様が
ほっとしたように声をあげる
小母様「秋と萩、一体全体どうしてこんな遅くなったんだい!?」
萩「ごめんなさい小母様」
秋「ごめんねお母さん、いろいろとわけがあって」
小母様「まずはお座敷のお客さんの料理の注文とってきておくれ」
秋「うん、わかった!」
小母様「萩は厨房を手伝っておくれ」
萩「はい!」
二人は手早く袖をたすき掛けに留め
前掛けをつけて秋は座敷に萩は厨房へと向かう
秋「いつもありがとうございます」
秋の声が耳の入り厨房から覗くと
眼帯を付けた美男子が座っているのが見えた
あれは!政宗だこんな所まで来るんだな・・・
秋に声をかけられても静かに頷くのみで
とっくりからおちょこに酒を注ぎだす
秋がお辞儀をしてその場から去ろうとした
その時、秋の背後から突然、怒号が響いてきた
チンピラ1「おいおい、料理に虫が入ってるぞ!」
萩「はぁっ!?」
秋が振り返るとチンピラ3人組が
それぞれに皿を持ち上げていた