第2章 序章2
料亭からの帰り道
お手伝いをして予定よりも遅くなったため
二人は急ぎ足で小料理屋へ向かっていた
ところが、その道中で幕府の奉公が
待ち構えているのが目に入った
萩「秋・・・またあいつがいるよ」
秋は最近結婚を迫ってくる奉公につきまとわれ悩んでいた
目を逸らし通り過ぎようとしたが奉公は近寄ってきた
奉公「拙者と夫婦になると、いつになったら決めるのだ?
女中付きの生活だ。苦労はさせないでござるよ」
しつこい人だなー秋はあんたなんか好きにならないわよ!
秋「私は今のままで幸せですから
それに何より結婚は好きな人としたいんです」
秋はきっぱりとことわっているが奉公はひるむ気配がない
奉公「拙者と結婚すれば、このしがない小料理屋を
大きくしてやれるぞ」
秋「し、しがない!」
秋の父はかつては幕府の料理人を務めた人だ
このような侮辱を受けるのは我慢できない
萩「秋の店は確かに小さいかもしれない
でも、小父さまが考案した看板料理の必勝飯は
お忍びで武将たちが訪れるんです
それをしがないなんて言われたくない」
秋「そうです!父を馬鹿にしないで」