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恋の乱~私の居場所~

第9章 奥州 


姿を現したのは竜の右腕と言われている片倉小十郎だった

萩「お久しぶりですね小十郎」

小十郎「はっ?」

髪を揺らし振り返りにっこり微笑み挨拶をする

小十郎「えっ!萩様なぜこの様な所にいらっしゃるのですか
実家に帰られたのではなかったのですか?」

成実「萩様って誰だ?」

萩「後で説明いたしますね、それより今は野盗を捕まえませんか?」

成実「おっと!忘れてた。お前ら大人しく捕まれば怪我しなくて済むぞ」

野盗1「うるせえお前らを殺して女を奪うまでだやれ!!」

成実「あちゃー交渉失敗だな」

小十郎「来るぞ成実」

刀を構え迎え撃つ二人の後ろで萩は息を整える

野盗3「ちぃ!こうなりゃ女を殺してやる!!」

野党の一人が小十郎と成実の間を抜け萩に刀を振り下ろして来た

小十郎「萩様!?」

刀が萩に当たる前に後ろに倒れる野盗

萩「甘いですね貴方如きに私は倒せません」

その手には腰に差していた刀が握られていた

成実「居合切り!?」

萩「ちゃんと峰打ちにしましたので」

野盗を縛り上げ家臣に任せ町まで馬を引き歩き出した

成実「それにしても萩は強いなー吃驚したぞ」

萩「ありがとうございます。小さい頃から弟と剣術をしてましたので」

小十郎「弟君がいらっしゃるのですが?」

萩「はい。びしばし育てましたので今では強くなりましたよ」

成実「へぇー見てみたいな弟」

萩「政宗は知っていると思いますよ?」

小十郎「政宗様がですか?」

小首を傾げる小十郎に微笑む
やがて屋敷が見えてきた

小十郎「萩様は此れからどちらに行かれるのですか?」

萩「約束は無いのですが政宗に会いに来ました
お会いできるかしら?」

小十郎「私は先程の野盗の尋問がありますので
成実案内を、失礼の無い用にな」

成実「了解!今の時間なら離れにあるはずだな」

睨まれながら言われた言葉にニコニコと返事を返し萩の手を引き歩き離れへと向かった

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