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恋の乱~私の居場所~

第8章 春日山城


萩「失礼致します」

カラッと襖を開くと広間に並ぶ皆の視線が萩に向けられた

謙信「ここにおいで」

ポンポンと自分の隣を叩く

萩「そこは上座です、私が座る訳には・・・」

兼続「構いません萩様」

萩「分かりました」

家臣の視線を浴びながら謙信の隣へと進み腰を下ろす

謙信「皆に私の天使を紹介しようと思ってね」

謙信はにっこり微笑む

景家「天使?」

謙信「可愛いだろう?空から降ってきたんだよ」

与七「空からですか?」

謙信「そう空から、だから萩は天使なんだよ」

兼続「謙信様!?まずは紹介をしては如何ですか?」

イライラして眉間の皺を寄せる

謙信「ああそうだね、萩」

萩「はい。初めまして私は真田家長女、真田萩と申します
暫くの間お世話になります」

にっこり微笑み挨拶をした

景家「真田って武田の家臣の真田?」

景継「捕虜?」

与七「えっ?捕虜なの?僕は謙信様が花嫁を連れ帰ったのかと思いましたけど」

萩「は、花嫁?違います!?」

謙信「えー、違うの?」

残念そうな顔になる

兼続「はぁ・・・」

謙信の言葉に兼続は頭を抱えた

景家「結局何なの?」

景継「さあ」

謙信「萩、さっき会ったと思うけどこっちから
柿崎景家、甘粕景継、与七、与七は兼続の弟だよ
それと・・・」

?「父上!おかえりなさいませ」

兼続「愛!?」

萩「父上?」

謙信「この子は兼続の子で『愛』だよ」

萩「あら、兼続様にはお子様がいらっしゃったのですか。
私は萩ですよろしくお願いしますね」

にっこり微笑むと愛は吃驚した顔をして

愛「新しい母上ですか?父上」

兼続「なっ、違います!?この方は謙信様の・・・」

愛「謙信様の?では姉上ですね」

萩「姉上か・・・・・」

姉上、今まで何処に。俺は姉上に帰ってきてほしいのです。姉上・・・

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