第7章 川中島
上杉軍が後退を始め信玄は本陣へと帰った来た
辺りを見回し萩を探す
信玄「おい、萩を見てねえか?」
兵「いえ、私は見ておりません」
そこに殿(しんがり)を務めていた幸村が帰ってきた
幸村「信玄様、上杉は撤退いたしました」
信玄「ご苦労だった、所で萩はどこに行ったか知らねえか?」
幸村「姉上ですか?俺は見てはいませんがどうかされましたか?」
不思議に思いながら答える
信玄「居ねえんだよ何処にも」
幸村「い、居ない!?」
信玄に萩が居ないと聞かされ慌てて辺りを探しに走る
幸村「才蔵!?」
才蔵「なに?」
才蔵を見つけ呼び止める
幸村「姉上が居なくなった!?」
才蔵「また居なくなったの?
はぁ・・・萩なら大丈夫だと思うけど」
幸村「しかし・・・」
兎に角帰るよっと背を向け歩き出す
川中島から館に帰り幸村は萩を探すために信玄に相談に行く
信玄「萩を探しに行きたいだと?」
幸村「はい」
信玄「萩は自らここを出て行ったんだ
帰ってくるまで待ってやったらどうだ?」
幸村「待つですか・・・姉上は帰って来てくれるでしょうか?」
信玄「帰って来る」
萩のいるべき場所が此処ならばな・・・・・