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恋の乱~私の居場所~

第7章 川中島


歩き出しながら萩が言った言葉を繰り返す

兼続「真田?今、真田と言いましたか?」

萩「はい、言いました」

謙信「確か武田の家臣にも真田がいたね」

萩「はい。真田幸村は私の弟です」

目を見開き萩を見つめる

兼続「弟ですか?確か真田幸村は次男・・・貴方は兄の信幸ですか?」

萩「ふふふっ嫌ですわ、私は信幸ではありません
萩だと名乗ったではありませんか」

謙信「ええっと、幸村は弟だが兄の信幸では無い
それで君の名は萩つまり・・・どういう事なのかな?」

混乱して兼続に助けを求める

兼続「ですからもう一人兄がいたと言う事ですね」

萩「半分正解です兼続様」

パチパチ手を叩き笑う

謙信「半分?」

不思議そうに首を傾げて聞く謙信に

萩「私は幸村の『兄』ではなく『姉』なのです」

謙信「えっ!?君は女性だったの?
どうりで抱き心地が柔らかいと思った」

謙信は驚きながらも抱きしめる萩に微笑む

兼続「謙信様、萩様は春日山城へ連れ帰ることは出来ませんよ
お忘れですか?春日山城は女人禁制です」

萩「女人禁制?」

謙信「でも兼続、もう本陣に帰ってきたよ」

兼続「えっ!?」

?「謙信様?何してんの?」

謙信「ただいま景家」

景家「ねえ謙信さま、それ誰?」

景家は謙信に抱かれた萩を指さす

謙信「可愛いだろう?空から降ってきたんだ」

だから連れて帰るとニコニコ微笑む

萩「兼続様、一緒に帰ってもよろしいですか?」

兼続「はぁ・・・仕方ありません。景家、戦は終了です帰りますよ」

景家「もう終わりなの?残念」

謙信「さあ萩帰ろうか春日山城へ」

萩「はい」

萩は謙信と一緒に春日山城へと向かった

幸村ごめんなさい、私は貴方の傍にはいられない・・・

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