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恋の乱~私の居場所~

第6章 甲斐~躑躅ヶ崎館~


萩「あの、すいません聞こえてますか?」

?「貴女・・俺が見えてますか?」

萩「えっ?見えてますよ
そんな事よりも京から毒見役で『弥彦』って男の子がここに来てませんか?」

?「その『娘』なら今広間で挨拶をしている
そこを入ってすぐ一つ目を右に曲がり二つ目の部屋・・・・・」

萩「ありがとうございます!」

男が言い終わる前に萩は広間に向かい走り出した

?「俺が見える・・・」

去っていく萩の後姿を見つめる

そのころ広間では秋は信玄の前で固まっていた
遠くの方からダダダッという足音が聞こえてきた

家臣「待て!止まれ!?」

静止を振り切りスパッーンと襖が勢いよく開く
広間に居並ぶ家臣たちが驚き開いた萩を見る

家臣「何者だ!」

萩「うるさいです!貴方になど用はありません!」

家臣「な、なに!?」

怒る男を無視して真ん中に座っている秋に抱き着く

秋「えっ!?」

萩「何で黙って行くの?すっごく心配したんだから
奉公のことならもう大丈夫、
二度とお店や秋に手出ししない用に絞めといたから
だから京に帰ろう」

にっこり秋に微笑む

秋「でも、毒味のお仕事が・・・」

信玄「待て、今『秋』と言ったか?
お前は弥彦では無いのか?」

萩「はい。この子の名前は秋です
奉公の嫌がらせで弟が毒味役として出されると聞き
身代わりに来たのです
私が秋の代わりに毒味役をします
なので秋を京に帰して下さい」
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