第9章 両親の想い
~夢主side~
或る場所で私は過去を記憶を遡っていた。
両親は良く口癖のように言い聞かされた言葉があった。
「ねぇ、優奈」
『なぁに?お母さん。』
「優奈は大きくなったら何になりたい?」
『う~ん、たんていになりたい!お父さんとお母さんみたいに!!』
「そうか。でも、危険が在る仕事だから優奈には余りさせたくないなぁ~。」
「あら、良いじゃない。人の役に立てるのよ?確かに真実を知ることで危険が伴うし………優奈の力を利用する人も出てくるかも知れない」
私の両親は異能力を持たない人だった。
『あぶないしごとなの?』
「えぇ、それでも、優奈は為りたいと思う?」
『うん、わたしは人の役に立ちたい。』
「じゃあ、優奈。若し貴女が探偵になったら………約束があるの。」
『やくそく?』
「嗚呼、一つは善悪を見極めることだ」
「二つ目はね?其の神様から貰った力を悪い事に利用しない事そして、其の力を誰かの為とか自分の為に使いなさい」
「「三つ目は、困っている人を助けて上げること。」」
「この約束を守ってね?」
『うん!ゆうなまもる!』
頷いたお父さんは暖かく大きな手で撫でてくれた。
でも………あの日に事は起きた
『あれ?お母さん………お父さん!?どうしたの?何があったの!』
『ねぇ、お父さん!お母さん!返事して!!』
手に両親の血が付くが構わず、二人を一生懸命に揺さぶり起こしたが返事は返ってこない………只、冷たく冷えきった両親の体。
後になって来た救急車とパトカーの音。
ただ虚しいだけ、其の後は警察に決めつけられた真実と両親が小さい箱に納められて私の所に帰ってきただけだった。
私は孤児院に入った。親族が居ないからだ。其処で出会ったのは……私よりも小さく難しい事情を抱えた子供達ばかり。
其の中でも孤児院の人達に嫌われ、泣いていた。銀髪で前髪を斜めに切り揃えた少年に私は話しかけた。
「ふぇん、ヒックッ、エグッ。」
『どうしたの?何か在ったの?』
優しく安心させるように頭を撫でて微笑み掛ける。