第98章 夢日和
2人でシャワーを浴びて…
翔くんのナカを綺麗にして。
体を洗いっこして。
おいらの肩の爪痕に気づいた翔くんが“ごめんね”って言いながら、その部分に優しいキスをくれた。
はぁ……
大野智は櫻井翔を
好きだって気持ちが溢れていく。
おいらは飲み物を取りにキッチンへ、翔くんは先にベッドに戻った。
翔くん希望のホットココアを淹れ、カップを2つ持って寝室へ向かうと…
うほっ。
目の前の光景に胸が踊り、おいらはサイドテーブルにカップを置いた。
おいらを待っている間に着たのだろう。
枕元に置いたあのニット姿の翔くんが、ベッドにうつ伏せになっていて。
乱れたままのシーツに卵色の塊、そこから出ているスラッとした長い足。
色気ムンムンのひよこ翔くんに、おいらがまた元気になるのは仕方ないだろ?
寝ちゃったのかなって思いつつ
「翔くん?」
おいらが名前を呼ぶと、翔くんの脚が左右交互にモゾモゾと動く。
なんと表現したらいいのか…
ダボッとしている卵色のニットの裾から伸びる、翔くんの太腿からふくらはぎ、アキレス腱は絶景だと思う。
「翔くん」
もう一度声をかけてみると
「ん…」
と言いながら翔くんは体を起こした。