第98章 夢日和
何度となくおいらと体を重ねてるのに…
翔くんは時々こうして恥じらいながら、枕の端をきゅって握ることがある。
もうね、その横顔も枕を握る指も本当に色っぽいの。
下唇も噛んでるし。
あ~、たまんねぇ。
おいらの中心もドクンドクンしてる。
自ら両足を広げておいらを待つ翔くん。
その蕾の中にゆっくり指を入れて、ナカを解していく。
「あっ、あん…」
いつもは低めの翔くんの声が高くなって。
感じてるんだなって…
耳から入ってくる刺激までもおいらを魅了する。
おいらがナカを解かしている間も、翔くんの指は枕の端を握ったまま。
どうせ掴むならさ、おいらの肩に…って思うけど、それはあえて言わないでおく。
そのうち絶対、翔くんから掴んでくるはずだから。
それがどのタイミングでなのかも、おいらの楽しみであるんだ。
翔くんのナカがだいぶ柔らかくなってきて
「翔くん、指抜くから」
その瞬間、おいらの肩には翔くんの手の感触が。
「あっ、」
もうね。
指を抜く時の声まで、どんだけ可愛いんだよって思う。
しかも今日は、指を抜く直前においらの肩を掴んだし。
「翔くん、枕はもういいの?」
おいらの問いかけに、コクンと頷いた翔くんと目が合う。
潤んだおっきな瞳と紅潮している頬、薄く開いている厚めの唇。
色っぽさが増している翔くんについ見とれていると
「早く…智くんと繋がりたい」
艶のあるハスキーボイスが聞こえてきた。