第98章 夢日和
おいらは翔くんの脚の間に体を入れ、サイドテーブルからローションを取った。
適量を手のひらに出し、おいらの手の体温で温めてあげる。
初めて使った時「ちょっと冷たいかも…」って、翔くんが話してくれて。
それ以来、おいらなりに気遣っている。
だって、おいらの大切な翔くんだもん。
「智くん、ありがとう」
そして。
こうやってさ、翔くんがそれをちゃんとわかっていて、おいらに声をかけてくれるのが嬉しいんだよ。
「塗ってくから」
「ん、」
まだ後ろの蕾に触れてもいないのに、翔くんは目をぎゅっと瞑ってて。
だけど…
恥ずかしいからって感じでもなくて、若干嬉しそうな表情に見えるのはおいらの気のせい、なのかな…。
可愛い翔くんの、可愛い後ろの蕾にそっと触れる。
蕾のヒダをなぞるように、ゆっくり指を這わせていく。
「やっ…ん」
声がする度に双丘がきゅっと締まり、おいらの指が挟まれる。
「そんなに締めたら、おいらのあげられないよ?」
「それは…ダ、メ…」
翔くんが自ら両足を大きく開く。
「智くんの、ください」
そう言いながら翔くんは顔を横に向け、枕の端を指で掴んだ。