第98章 夢日和
おいらは翔くんの手を握っていた右手を解き、その手で卵色のニットの裾を胸が見える辺りまで捲った。
翔くんの胸の粒はまだ触れてもいないのに、ピンと立って存在を主張している。
何だかそれがおかしいっていうか可愛いっていうか…
要するに嬉しくて、つい口角が上がる。
なのに翔くんは
「なに笑ってるの?」
って不安そうにしてさ。
もうね…
「翔くんの全てが愛しいの」
そう言いながら、おいらは翔くんの胸の粒をペロッと舐めた。
「あ、ん…」
翔くんの吐息にゾクゾクしたおいらは、左手も解いて翔くんの背中に回した。
おいらは翔くんの左胸の粒を右手の指で、右胸の粒を舌で刺激していく。
「おいら、翔くんの頭のてっぺんから爪先まで、ぜーんぶ隅々まで舐められる」
こういう時のおいらって饒舌になるんだよなって、自分でも思う。
「…もう、好きにして。智くんの誕生日だし…」
そして、翔くんはそんなおいらをとことん甘えさせてくれるんだ。
やっぱりさ、おいらのほうがヒヨコなのかもな。