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キミとボク【気象系BL】

第96章 ワインレッド~season~



それからも、翔くんとはたまに飲みに行く間柄になった。

翔くんは実家暮らしで、2つ下の弟がいることを知った。

弟さんの話をしている時の翔くんはとっても優しい表情をしていて、仲の良さが伝わってくる。

弟さんからしても、こんなにカッコよくて可愛らしい一面もあるお兄ちゃんは自慢だろうし、憧れだろうし、毎日楽しくて仕方ないだろう。



おいらと翔くんが知り合った当時は大学生だった弟さん。

今年から社会人になり、会社勤めに奮闘中だという。

こんなに色々と弟さんの話をしてくれているのに、翔くんはいつも“弟が”って言うから…おいらは今でも翔くんの弟さんの名前は知らない。

まぁ、就職先も聞いてはいないけど。

そして…

今年もまた出張だったおいらは、他部署の新入社員については何もわからずにいる。

おいらが興味があるのは翔くんだけだから、それらは特に気にもしていなかったんだ。



だけど…

少しでもそれらを知ろうとする気持ちがあったとしたら…

少しでも踏み込んでいたとしたら…

おいらと翔くんの関係はどうなっていたのかな。








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