第93章 またこの場所で

Ｓサイド

智くんって、こんなに色気があったんだ…。

見つめる瞳。

艶のある唇。

囁くような甘い声。

体を這う指の動き。

細身なのにしっかりついてる筋肉。

身に纏っているものが下着のみになって…

お互いの中心が盛り上がっているのが目に留まり、体が震えた。



立体的にテントを張っている智くんのソコにそぉっと触れてみる。

「しょ、く…」

智くんの声がして思わず手を離した。

それがわかっていたかのように、智くんがその手を掴む。

「あの、えっと…」

「俺にも触らせて」

「ひゃっ」

僕は下着の上から触ったのに。

それも一瞬だけだったのに。

智くんは…下着の中に手を入れて、僕のモノに直接触れて…モミッモミッて揉んできた。



「んっはぁ」

我慢しようとしても、声が出てしまう。

恥ずかしくて顔を反らそうとしたけど、智くんの唇が僕の唇を塞いだ。

「ん、ふぅ…」

声が漏れてしまうのは、もうどうにもならない。

ずるいな、智くん。

キスも…揉まれてるソコも…気持ちよすぎ…。



智くんが僕の下着を少しずつ脱がしていく。

窮屈な布から開放されたソコが天を向いていることくらい、見なくったってわかる。

「翔くんの、すげぇな」

わざわざ言わなくてもいいのに。

僕も同じように言ってみようと思い、智くんの下着を脱がせた。