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キミとボク【気象系BL】

第85章 のぼせ注意報



「困らせてごめっ…くしゅんっ」

櫻井がくしゃみをした。

「ごめん、もう少しお風呂に浸かってくるね」

浴室のドアが閉まり、シャワーの後に湯船へ入る音がした。

俺は…

俺は…このチャンスは逃したくない。

そして自分のシャツのボタンに手を掛けた。



「櫻井、中に入るよ」

俺は腰にタオルを巻き、浴室のドアを開けた。

湯船に浸かっている櫻井が、キョトンとしている。

「あはは。なんて顔してるんだよ〜」

「だ、だってその…」

「背中流してくれるんだろ?お言葉に甘えようかなってさ」

俺はキュキュッとコックをひねり、シャワーを出した。

「さっきさ、くしゃみしてたけど大丈夫?」

「うん、大丈夫」

櫻井が体を正面から右に変え、俺のほうを向く。

そして浴槽の縁にかけた両手の上に顎をのせた。

なにそれ、めちゃめちゃ可愛いんだけど。

鼻血、大丈夫かな…俺。



櫻井の視線を感じながらのシャンプーは、何ともやりにくい。

「もう〜っ、そんなに見るなって〜」

「み、見てないしっ」

櫻井が今度は手で顔を隠す。

「だったらさ、シャンプー流してよ」

「うん、いいよ」

ガバッと立ち上がる櫻井。

「ちょっ」

「ん?…あっ」

思いっきり見えちゃったよ…櫻井のお股の、がね。

「もうっ。見ないでよ」

前を押さえながら、櫻井は浴槽を出た。

「だって、見えちまったものは仕方ないだろ」

そう言いながらも、俺は内心ドキドキしていた。

お股のアレは立派だし、意外とマッチョないい体つきだったから…。

「ほら、シャンプー流すよ」

「はーい。お願いします」

髪に触れる櫻井の指の動きが気持ちいい。

「いい気持ちだよ、櫻井」

「あはは。それは良かった」

気を良くしたのか、櫻井の手の動きが大きくなる。

それとともに、背中にチョンチョンと何かが触れ始めたんだ。




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