第75章 One Step
ググッと押し込むように、智くんの中心がナカに入ってくる。
僕がふぅ…と息をはくと、智くんが少しずつ腰を押し進めていく。
内壁を擦られ、圧迫で苦しい。
「しょ、う」
智くんの眉間には力が入っていて。
圧迫できついのは智くんも同じなんだ…。
「だい、じょ、ぶ…進め、て…」
智くんが僕の膝裏を抱え直し、更に腰を押しつけた。
「うっ…く…」
「んぁっ…」
「あと少し、だから…」
「う、ん」
智くんが腰をグッと進める。
「んっ…」
「あっ…」
お互い、はぁ…と息をはいた。
「智くんのが…ナカに…」
「うん、翔のナカに全部入ったよ」
智くんが僕の手を握ってくれた。
1つになったんだと改めて感じたら、胸にジワジワと込み上げてくるものがあった。
「智くん、動いていいよ」
僕がそう言うと、智くんは嬉しそうに微笑んだ。
智くんの腰がゆっくり動く。
大切に思ってくれてることが伝わってくる。
「しょ、気持ち、いい…」
そんな風に言ってもらえてドキドキした。
薄目で口が半開きになっている智くん。
その麗しい表情が綺麗で、ゾクゾクする。
もっと奥を突いてほしくなった。
自然と僕の腰も動き始める。
「しょ、う?」
「もっと激しくても大丈夫…だから…」
「ホントにいいの…?」
「うん…キテ…」
智くんが僕の腰を掴む。
大きく打ちつけたり、スピードを早めたりしていく。
僕も自ら腰を振った。
「んっはぁ、はぁ…」
「あ、ん…あっあっ」
智くんの中心の質量がグンと増したのを感じる。
その圧迫さえも、もう気持ちがよくて。
智くんの肩を掴む僕の手に力が入った。