第72章 実りの秋
「あ、ちょっ…」
俺は翔くんの背中に、中心を数回擦り付けた。
「智くん、それ以上したら…」
「…ごめんなさい」
俺が身体を離すと、翔くんはふふっと笑って俺のほうに身体を向けた。
「智くんに髪洗って欲しいな」
可愛らしい上目遣いでそんなお願いをされたら…
「はい、髪洗います」
俺は翔くんの髪をシャワーで濡らし、シャンプーを手にとって泡立てた。
爪をたてないよう、指の腹で洗っていく。
「んふ、気持ちいい」
そう言われて、俺の中心がピクンと反応した。
あの3人組が湯船を出て、俺たちから離れた位置にあるシャワー台に移動していく。
腰に巻いたタオルが捲られる感覚がして目をやると…
翔くんが俺をチラッと見たあと、中心をパクっと咥えたんだ。
「しょ、く…」
これは色んな意味でヤバイでしょ。
「あっ…う…」
数回扱いて吸われただけで、俺は翔くんの口の中に熱を放ってしまった。
「ごめっ…」
慌てて謝ると、ゴクッ…と飲み込む音が微かにした。
「んふ、背中と髪を洗ってくれたお礼」
全身がほんのりピンク色に染まっている翔くんは、色気駄々もれで、今にも覆い被さりたくなる。
その気持ちをグッとこらえて、俺は自分の髪と身体を洗ったんだ。