第70章 クリームソーダ
(Oサイド)
お互い洋服を取り払い、天を向く中心同士もヒクヒク動いてご挨拶をすませて。
さぁこれからって時にメールの着信があった。
この音は母さんからの…。
メールを開くと、あと1時間くらいで帰ってくるって内容だった。
気持ちが高揚していただけに残念ではあったけど…こうやってハプニングが起きるのは俺たちらしいかなって思う。
「擦り合わすだけにしよっか」
「うん」
俺のとは太さも長さも違う翔くんの中心を握る。
生暖かさがこれは現実なんだと認識させてくれた。
翔くんは俺に扱かれながら、俺のを扱いてくれている。
時々眉間にシワを寄せて、口をあうあう動かしている表情が俺を煽るんだ。
下半身ではお互いの中心を擦り合わせて。
上半身では舌を絡めあうキスをして。
気持ちいい、気持ちよすぎる…。
また日を改めてになってしまったけど、いつかは最後までシタイな…って思った。
お互い熱を放ち後始末をしてひと息ついていると、玄関の鍵を開ける音がした。
「ちょっと待ってて」
翔くんにそう言って腰を上げると、翔くんが俺の肩に手を回してちゅっ。とキスをしたんだ。
「しょ、翔くん」
「ふふっ。ほら、お母さんが帰ってきたよ」
「うん、行ってくる」
「行ってらっしゃい」
ふわって笑った翔くんに胸がキュンとなって…
俺はギュウッと翔くんを抱きしめた。
「さ、智くん…?」
「本当に好き。翔くんが好き。大好き」
ちょっぴりだけど、涙が出たんだ。