第70章 クリームソーダ
(Sサイド)
智くんが俺のシャツを脱がす。
胸の小さな粒を噛み噛みされて気持ちよくなっている間に、智くんが自分でシャツを脱いでしまった。
俺だって、智くんのシャツを脱がせたかったのにぃ。
そう不満を伝えたら「下は脱がせてもらおうかな」って…智くんは冗談で言ったつもりだったのかもしれないけど、俺は本気でいた。
ちょっと慌ててる智くんが可愛く思えた。
智くんのベルトを外すと、俺が2回受けたズボンの上からの内股への刺激と快感が頭をよぎり、一旦手を止めた。
右の内股に唇をあてると、智くんがブルッと身震いする。
「感じた」って言ってくれて嬉しくなった。
その後、二人でお互いのズボンと下着を脱がせあって。
ブルンッて勢いよく飛び出した中心の先がヒクヒク動いていて“こんにちは”“よろしく”ってしてるみたいに見えたんだ。
仲良しだな、キミたちも。
タイミング良くなのか悪くなのか…智くんのお母さんから、あと1時間くらいで帰るとメールが入った。
「今日は擦り合わすだけにしよっか…」
「うん、そうだね…」
初めはお互いの中心を扱きあい、途中から重ねて擦り合わせることにした。
自分のとは太さも長さも違うソレをドキドキしながら握り、ゆっくり上下に手を動かした。
「んっ…あっ…あっ…」
目を細める智くんの表情と、半開きの口から漏れる声にゾクゾクしながら、俺も智くんから与えられる刺激に興奮する。
「気持ち…いいね…」
「うん…気持ち、いい…」
下半身ではヌチャヌチャと擦り合う音…。
「んっ…」
「はぁ…」
上半身ではピチャピチャと唇と舌を絡ませる音…。
ドクドクと熱を放つまでに、そう時間はかからなかった。
「イ、イク…」
「俺も…イク…」
後始末をしてひといきついた頃、カチャカチャと玄関の鍵を開ける音がした。
気だるさを残しながら、俺は智くんにちゅっ。とキスをした。
よくよく考えてみたら、後日また改めてっていうのも何だか恥ずかしいよなぁ…いつかはシタイけど。