第64章 秋がくると。
貪りあう口づけを交わしながら、しょーくんの白くて長い脚を開く。
唇を離し、しょーくんの後ろの蕾に俺の熱を擦り付ける。
数時間前まで二人が繋がっていたソコはまだやわらかくて、数回の擦り付けで俺の熱をのみ込んでいった。
「くっ…はぁ…。」
「んっあっ…あっ…。」
俺の下にいるしょーくんが、俺の肩にしがみつく。
それだけでも愛しく感じるのに
「智くん…好き。」
なんて掠れ気味の声で言うもんだから…
俺の胸も中心もドクンドクンって騒がしくなるんだ。
「やぁっ…おっきくなっ…んっ。」
「しょーくんが煽るから…。」
「ああんっ。」
「好きだよ…しょー。」
俺に揺さぶられる度に乱れていくしょーくんは妖艶で美しい。
「さ、と…。」
「んっはぁ。」
俺は、腰の動きを早めた。
「あんっもうっ…。」
「キモチいいよ…しょーくん。」
「うん、俺も…。」
そう言って、しょーくんは自らも腰を動かし始めたんだ。
パンパンと打ち付ける音が響く。
「あっあっ…あっ…イ、く…。」
「うん…イこ…。」
俺たちは仲良くほぼ同時に熱を放った。
脱力した俺は、しょーくんの胸に凭れた。
しょーくんの厚い胸板と筋肉の付いた逞しい腕が俺を包む。
上下する胸の動きが、安心感を与えてくれる。
髪を優しく撫でられて、それがまたキモチいい。
しょーくんに視線を向けてみる。
ん?って首を傾げながら微笑んでくれて。
その姿は息をのむくらい綺麗で、女神のようだった。
あの頃の俺に
諦めないでいてくれてありがとうって伝えたい…
そんな風に思った。