第63章 キミって…
大野くんの部屋には、ソファーベッドとスケッチブックなど画材が入っている棚があった。
俺は大野くんをソファーベッドに座らせて、その前に跪いた。
大野くんがズボンのファスナーを下ろしながら、俺をチラチラ見ている。
そしてパンツから中心を取り出した。
ゴクッ…
これが大野くんの…。
「恥ずかしいからさ。してくれるなら、早く…。」
「うん、任せて。」
俺はそぉ〜っと手を伸ばし、大野くんのソレを掴んだ。
当たり前だけど、草とは感触が全く違う。
生暖かくて…膨れあがったソレは、親指がどの指にもくっつくことはない。
「あっ…んっ…。」
握っているだけでも、大野くんの熱がドクンドクンと脈打つのが伝わってくる。
俺は自分でする時よりも優しめに、ゆっくりと扱き始めた。
張りつめたソレの先からは、液がダラダラと垂れてくる。
「んっ…はぁ…。」
大野くんから漏れる声がなやましい。
「キモチいい?」
「うん。すごく…。」
トロンとした表情は、さっきのお姫様の時の何倍も可愛さが増していて…キスがしたくなった。
大野くんのをゆるゆる扱きながら身体を伸ばすと、大野くんの手が俺の頬に添えられる。
少し見つめあった後、どちらからともなくキスをした。
さっきより深くて熱いキス。
「はぁ…櫻井くんはこういうの、慣れてるの?」
「えっ…?」
「その…自分以外の男のを…さ。」
「ううん。初めてだけど…。」
「任せて、なんて言うからさ。その他大勢の中の1人なのかなって思っちゃった。」
「そんなこと…大野くんにしかしないよ。それに、草むしりの成果かな…。」
「草むしり…?んあっ…あっ…あっ。」
俺は扱くスピードを少し早めた。
扱きながら先端をくるくると撫で回すと、部屋には大野くんの声とグチュグチュという音が響く。
俺の肩を掴む大野くんの手が力なく、そろそろかな…と思った。
「さくら、いくん…もうだ、め…。」
「イッていいよ。」
「あっあっあっ…イく…。」
俺の手の中に、大野くんの放った白濁がジワッと広がった。
「はぁはぁはぁ…。」
俺の肩に頭を凭れている大野くん。
俺の顔のすぐ横には大野くんの耳が見える。
なんだか耳まで可愛いんだけど。
俺はその耳にちゅっ。とキスをした。