第57章 好奇心の行方
智くんの唇が、僕の身体にキスしていく。
唇が肌に触れる度に「あっ。」って声がでちゃうし、身体がビクッとしてしまう。
「んふふ。翔くんかわいい…。」
「だって…。」
「こんな翔くんを見れて嬉しいよ。」
智くんはチラチラ僕を見ては「ふふっ。」って笑って、本当に嬉しそうだった。
…相手が智くんだからだよ。
言葉にしなくても、伝わってくれるかな。
「翔くん。近々さ、体育かプールはある?」
「ないけど…。」
「じゃあ…。」
そう言って、智くんが僕の鎖骨の下あたりに唇をあてた。
「いっ…。」
智くんがチュウッと強めに吸ったから、うっすらと赤くなった。
僕の身体に初めてついたキスマーク。
すごくドキドキしたんだ。