第52章 近くて遠くて
「しょ…く…。」
「あっ…ふ、ん…。」
智くんのキスが頬から首筋に落とされていく。
背筋がゾワゾワっとし、中心の熱もドクドクとし始めた。
智くんに気づかれないよう、腰を少しずつずらしていく。
あっ。
「あっ…。」
「ごめん、智くん。」
俺の太腿に智くんの中心が当たってしまった。
智くんの中心も俺と同じように固く膨らんでいる。
「翔くんとこうしてるんだもん。勃っちゃうよ。」
そんな風に言われたら、身体中がウズウズしっぱなしだよ…。
智くんが俺のシャツのボタンを外していく。
トクン…トクン…トクン…トクン…
少しずつはだけていく胸元。
最後のボタンが外されて、袖も抜かれて…俺の上半身が露になった。
「翔くんの胸板と腕の筋肉…すごいね。」
ゆっくり手を這わせながら、唇も落としていく智くん。
急に胸の突起をペロッと舐めるから、身体がビクッとしてしまった。
「いやんっ…。」
もう…変な声まで出ちゃったし…。
「んふふ。翔くん、可愛い。」
恥ずかしさでいっぱいだけど…
智くんが嬉しそうにしてるから、
声…我慢しなくてもいいんだって思ったんだ。