第51章 Nさんのお誕生日に…
「もう…智くんてば…。」
翔くんの甘い声と艶やかな表情に吸い込まれていく。
「俺がさ、翔くん意外の人となんて有り得ないから…。」
「でもさ、恋愛感情の有る無しに関わらず…智くんのことを好きな人って…いっぱいいるよ…。」
「そんなこと…ないから…。」
「それに…智くんから誘われたら…誰でも嬉しくなっちゃうよ…。」
「俺が好きなのは…翔くんだけだよ…。」
「智くん…。俺も…智くんだけだから…。」
何度も角度を変えて、翔くんのぷっくりした唇に甘噛みをした。
何だろうな…。
今日は身体を繋げなくても、キスと声と表情と温もりだけでイキそうになってるんだ。
あと…この体育座りも可愛くてたまらない。
「んっ…智くん…。」
「…ん?」
「あの二人はさ…今頃…。」
「そこ…気になる…?」
「…う、ん…。今日は…さ、ニノ…身体…大丈夫かなぁ…。」
「んふふ…。相葉ちゃんね…エンドレスらしいよ…。」
「あはは…。でもワクワクが…あるから…加減するんじゃないかな…。」
「そうだといいね…んっ…。」
翔くんと目が合い、額をくっつけあった。
「好きだよ…翔くん…。」
「智くん、大好き…んっ…。」
俺たちは再びキスをしながら、しばらく会話を続けた。
そして…
翔くんが眠った後も、俺は翔くんの唇にちゅっちゅとキスしたり、ちゅう~っと吸い付いたりして、翔くんの唇を堪能したんだ。
「大野さん。翔さんの唇を貪るにもほどがありますよ。」
翌日、楽屋でニノに怒られている、俺。
「もういいから。そんなに怒らないであげて。ニノはさ、身体は大丈夫なの?」
「ワタシは大丈夫ですよ。さすがに相葉さんも加減してくれましたし。…誰かさんと違って。」
ニノが俺をチラッと見る。
「仕方ないだろ。翔くんの唇…キモチいいんだから。」
「ちょっ…智くんってば。ニノ、ありがとう。今、冷やしてるから大丈夫だよ。」
今朝、目が覚めてみたら…翔くんの唇が腫れてしまっていたんだ。