第46章 不器用な俺たち
俺は翔くんを押し倒したい衝動にかられたけど、そこはグッとこらえた。
今度こそ翔くんにジャージを渡して、昼間と同じように電車に乗る翔くんを見送った。
家に着くタイミングで、翔くんからメールが入った。
“ジャージ、智くんの匂いがするよ。智くんを感じて眠るね。”
ふふっ。その夜は、幸せな気持ちいっぱいで眠ることができた。
3日後。
翔くんの部屋で過ごす俺たち。
やっぱり部屋で二人きりなのは緊張する。
お互いに目があっては反らし…を何度となく繰り返して、時間ばかりが過ぎていく。
意を決して翔くんに手を伸ばすと、翔くんも同じように俺に手を伸ばしていた。
始めから濃厚なキスをしながら、シャツのボタンとズボンのベルトを外しあった。
翔くんはスラッとしているのに、上腕と太ももは筋肉がしっかりついていて、胸板も厚くて…顔だけじゃなくて体もかっこ良かった。
胸の突起や内股に触れると
「やっ…んっ…。」
感度がいいようで、その声にもそそられるんだ。
「やっぱり、智くんはミルクの匂いがする…赤ちゃんみたいな。だから優しい匂いなんだね。」
「翔くんも爽やかな匂いがするよ。青春って感じ。」
そんなことを話ながらも、無我夢中だった。
「指…入れてみるね。」
用意していたローションを塗り、翔くんの蕾にゆっくり入れていく。
「あっ、なんか…変な感覚…。」
普段は指を入れたりなんてしない場所だから、傷つけないようゆっくり動かした。
「あっ…んっ。」
翔くん、キモチ良くなってきてくれてるのかな。
俺は指を2本3本と増やしていった。
「さと…く…もっ、キテ…。」
俺は指を抜き、膨れて硬くなっている自分の中心にゴムをはめた。
「しょう…いくよ。」
翔くんの蕾に中心を挿れていく。
「んっあっあっ。」
「んっ…くっ…。」
腰を打ちつけるけど、翔くんの力が入りすぎているから何とかしてあげたくて…。
俺は翔くんの天を向いている中心を上下に擦った。
「あっあっあっ。」
「んっあっ。」
「あっ…ん、智くん…キモチいい…。」
「んっんっ…。翔くん、俺もキモチいいよ。」
ニコッと微笑んだ翔くんの顔が、とても綺麗だった。
「しょ、もうイク…。」
「さと…。」
俺たちはほぼ同時に達した。
翔くんがすごく愛しくてギュッと抱きしめた。