• テキストサイズ

キミとボク【気象系BL】

第43章 俺の隣り



大野の父親は帰りが遅く、母親は今日は夜勤だとかで、現在大野の部屋で二人きりなわけで…。

ローテーブルに向かい合わせで座ってるけど落ち着かない。

「教科書、教科書…。」

俺は意識的に勉強道具に視線を向けていた。

「で?どこがわからないの?」

「えっとねぇ…ここなんだけど…。」

大野が隣に詰め寄ってくる。

「ちょ、ちょっと…。」

「んふふ、だって横じゃないとわかりにくいもん。」

もん、って…。

大野に触れてる部分が暖かい。

「まぁいっか。」

「ありがと。」

俺が教え始めると、真剣に取り組む大野。意外とのみこみが早いなって思った。

「ちゃんとできるじゃん。」

「櫻井くんの教え方が上手いんだよ。」

「…そう?ありがとう。」



暫く沈黙してしまった。

大野が俺をジーッと見ている

えっ…

大野が俺の肩に頭を乗せ、腕を絡ませてきた。

鼓動が高鳴ってくる。

「櫻井くん…。」

「ん?」

「大好きなんだ。」

そういえば、さっきは言われてなかったな…。

改めて言われと、嬉しいような…恥ずかしいような…やっぱり嬉しい。

「俺も好きだよ。」

そう言ってニコッと微笑むと、大野も嬉しそうにした。

「ねぇ、櫻井くん…。」

「んっ?」

「キス…しよっか。」

大野のプルプルな唇が俺を誘う。

俺も…キス…したい。

「いいの…?」

「うん。」

俺は大野の顎を軽く上に向けさせた。

大野の瞳が潤みを増していく。

ちゅっ。

触れるだけのキスをしてみる。

うわっ…

薄いのに弾力がある…

ちゅっ。ちゅっ。と角度を変えて啄むようなキスをし始めたら…もう止まらなくなった。

深いキスをし舌を差しこむと、大野の舌が絡んでくる。

「んっ…ふぅ…。」

大野吐息に煽られて、俺は大野をゆっくり押し倒した。





/ 1027ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp