第41章 恋に堕ちて
智くんの全身が赤みを帯びて、じわじわと汗が出ている。
本当に色っぽいよね…貴方は。
「はっ…ん…あっ…。」
俺のナカの智くんの質量が増したのを感じる。
んっ、んっ…そろそろ…かな。
「あっ、ん…もっ…イク…。」
んっ…
「イクよ…しょう…くん。」
えっ…?
今…“しょうくん”って言った…?
「んぁっ…はぁはぁ…。」
生暖かいものが、俺のナカに放たれた。
「はぁ…翔くん、なんでしょ…?」
…やっぱり智くんは気づいたか。
行為中にも最後に俺の名前を呼んでくれたけど…虚しいよ。
俺はゆっくりと、智くんのモノを抜こうと腰を引き始めた。
「待って。抜かな…いで。」
えっ…
「目隠しと手、外して…。」
俺だと気づかれたのにすぐには顔を見られたくなくて…智くんの手首を縛っていたネクタイだけ外した。
智くんの手首にはうっすらと赤い痕ができてしまっていて、俺はそこを撫でた。
ごめんね、智くん。
「ふぅ…ありがとう。いい子だね。」
智くんの手が、俺の頬に伸びてきて…優しく包んだ。
「翔くんだよね。」
俺の口にあったタオルに気づき、手探りでゆっくり外す智くん。
俺は胸が熱くなった。