第38章 不確かな恋
僕たちは、僕の部屋で話の続きを始めた。
いつもは僕は机の椅子、智くんはベッドに寝そべってるけど、今日は二人とも地べたでベッドに凭れるようにして座った。
「そもそもさ、智くんの好きと僕の好きが違うって何なの?」
「えっ…?」
「僕の好きと智くんの好きは…。」
「好きは…?」
「同じだと思ってたのに…。」
「同じ…?」
「そうだよ。」
「どんな風に?」
智くんが僕のほうにズイッと寄ってきて、肩が触れた。
ドキン…
いやいや、ちゃんと話をしないと。
「どんな風にって…。」
「うん?」
智くんをチラッと見た。
「…ねぇ、何でニヤニヤしてるの?」
「いやぁ、そこは気にしないでさ。言葉、続けて。」
「いいけど…。あのね、僕の好きは…友達の好きとは違う。」
「うん…。」
「一緒にいて楽しいってだけじゃないんだ。今日もそうだったけど…智くんが僕以外の人と仲良くするのを見て…悲しくなったしイライラしたし。」
「うん。」
「智くんに腕を掴まれたり、こうして肩が触れてもイヤじゃなくて…むしろ嬉しいし。」
「うん。」