第37章 心の窓
「教育係の櫻井です。」
担当の新人に挨拶をしたキミのまぁるいおでこの真ん中には、俺からのエールがうっすら赤くついている。
そして、それは俺にもついてるんだ。
“あのね…智くんがいつもしてくれるみたいに、僕も智くんにエールを送りたいんだ”
今朝、はにかみながらそう言ってくれた翔くん。
ちゅっ。ておでこにキスでいいのに、なぜか吸い付き加減を気にしてる翔くん。
もしかして、今までずっと吸い付いてるって思ってたのかなぁ。
もう可愛くて…それだけで、朝から俺のテンションがあがったよ。
だから俺も翔くんのおでこにちゅっ。としながら、さりげなく吸い付いたんだ。