• テキストサイズ

キミとボク【気象系BL】

第37章 心の窓



店を出たところで、櫻井が俺のスーツの肘の部分を掴んでいることに気づいた。

なにか言いたそうにしているから、俺はそれを待ってみた。

「もし迷惑でなかったらなんだけど…この前みたいに、その…大野くんの温もりをもらえないかな…。ウチ…ここからわりと近いんだ。」

トクン…

男と二人きりになるんだぞ、それって櫻井は大丈夫なのか?って思いがよぎった。

だけど…櫻井が一人暮らしなのを俺が知ってるのをわかっているうえで、自らそう言ってきたんだ。

真剣でひたむきな瞳で俺を見つめる櫻井に、俺はコクンと頷いた。

「いいよ、行こうか。」





/ 1027ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp