第35章 恋日記
僕は、緊張しているであろう翔くんの手をそっと握った。
「智くん…?」
「もうね、翔くんのことが好きすぎて…止められない…と思う。」
翔くんは握った手を暫く見ていたけど、視線を僕に移した。
「うん。俺も止められない…。」
翔くんの言葉を聞いて、体の中がカーッと熱くなった。
僕は翔くんを抱き寄せた。
「いいの…?」
「うん。」
翔くんの頬に手を添えて、ちゅっ。とキスをした。
再び顔を近づけて、唇を合わせる。
啄むようなキスから、少しずつ熱いキスになっていく。
「んっ…。」
「はぁ…。」
翔くんの吐息に刺激されて、まだ少しヒリヒリしている舌を差しこんでみた。
翔くんは一瞬ビクッとしたけど、応えるように舌を絡め始めてくれた。
翔くんの潤った暖かい舌に触れて、僕の舌は痛みが和らいでいったんだ。