第35章 恋日記
唇を離して翔くんを見ると、頬を赤くして照れていた。
可愛い…。
小さな頃から言動が大人びていた翔くんが…すごく可愛く見える。
もしかして、本来の翔くんの姿…なのかな。
「翔くん…可愛い。」
僕は思わず翔くんのほっぺたにキスをした。
突然のことにキョトンとする翔くんだったけど、みるみるうちに耳まで真っ赤になった。
なにこれ…本当に可愛い。
今までと違う翔くんの一面に、ワクワクしている自分がいた。
だけど…
このままでは理性が崩れてしまうかもしれない。
「翔くんは、家に戻らなくていいの?」
「あ…えっと…。俺のとこも、今日はみんないないんだ。」
翔くんは手の指をいじりながらそう言った。
「じゃあ…今日はここにいても大丈夫…なの?」
翔くんは僕の言葉に肩をビクッとさせたけど、はにかみながら頷いた。