• テキストサイズ

キミとボク【気象系BL】

第35章 恋日記



「智くん…。」

「な…に…?」

翔くんが僕のほうに詰め寄ってくる。

「お願い…離れて行かないで。」

「離れるって…。」

「自分の気持ちをさ…いつまで隠しておくつもり?」

「隠してなんか…。」

「もう…ずいぶん前から…気づいてるでしょ。」

翔くんの表情が儚くて…

「…ごめん。ずっと…。」

「俺も…ごめんね。智くんから言ってくれるのをずっと待ってたけど…もう限界なんだ…。」

翔くんが話してほしいと思ってるのなら…

「翔くんにも…我慢させてたんだよね。」

今が…その時、なのかもしれない。

「僕は…僕は…。」

翔くんが一度目を閉じて、再び開いた。

その大きな目が揺らいでいる。


「僕は、翔くんが好き。」


「うぅっ…」

翔くんの目から涙がこぼれた。





/ 1027ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp