第33章 キミを見つめて
智くんに手を引かれて立ち上がる。
身体が熱い。
僕たちは再び抱きしめあった。
「ここ…苦しいよね。」
そう言って、智くんが僕の中心に触れた。
「あっ…。」
なんだか気持ちよくて、声が出ちゃったよ…。
「手で抜こうか…。」
「手で…抜く…?」
それってどうやるのだろう。
「んふふ。こうやって握って…手を動かして…んっあっ…。」
智くんも声が出てる…気持ちいいのかな。
僕も同じようにやってみた。
初めて握るソコ…。
「あっ…んっ…。」
「ショウくん…上手だよ。」
「声…出ちゃうけど、いいのかな…。」
「うん、出して…聞きたい。」
なんだか恥ずかしいな。
「んんんっ…。」
「あっあっ…。」
自分の声と聞こえてくる智くんの声に刺激される。
何度となく顔を見合わせてはキスをして。
「さと…く…きもち、い…。」
「ショ…んっ、俺…もっ…。」
「あっんっ…。」
「んっ…あっあっ…。」
ドピュッ…。
白い液が飛び出てきて、びっくりした。
ハアハア…ハアハア…
初めてだったせいか、膝の力が抜けてきた僕を智くんが支えて、ゆっくり座らせてくれた。
さっきまで天を向いてたソコがまだヒクヒクしているけど、達成感みたいなものは感じたんだ。
「ちゃんと…抜けた…のかな。」
心配になって聞くと、
「うん。大丈夫。上手にできてたよ。」
そう言って、智くんは僕の唇にちゅっ。とキスをした。
力がまだ入らない僕の手や身体を智くんがきれいに洗ってくれた。
浴室を出る頃にはしっかり立つことができるようになり、着替えは自分ですることができた。
人間さんは…大変なんだな。
今日1日の疲れもあってか、すごく眠くなってきてしまった。
まだ智くんと話したりしたいのに…。