第33章 キミを見つめて
僕は花の国の図書館に行き、人間さんに関する本を読んだ。
人間さんの身体には、僕には無いものがついてるし、食事なんてのもするんだ…。
不安もあるけど、やっぱり人間さんの身体になってみて智くんと接したい。
僕の思いは変わらなかった。
僕はその事を、桜長さまに伝えに行った。
桜長さまは、僕の決意が固いことを理解して
「ショウ、頑張ってこい。」
と言いながら、僕を抱きしめてくれた。
桜長さまからもパワーをもらい、心が温かくなった。
「行ってきます。」
そう言ったと同時に僕の身体から羽が消え、背が伸びていき洋服を纏っていく。
不思議な光景に身を委ねていると、僕の意識はいつの間にか飛んでいた。