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キミとボク【気象系BL】
第31章 前を向いて
「翔~くん。」
「あ、な、なに?」
「行こ。灯台。」
俺は翔くんと手を繋いだ。
翔くんはキョトンとしている。
「ほぉら、行くよ。」
俺が小走りをすると、翔くんは状況がのみこめたようだ。
あはは。
その顔、俺よりデレデレしてて締まりがないからな。
男同士の俺たちが手を繋いでいても
男同士で灯台に登っていても
周りのカップルさんたちは
自分達の世界に入り込んでいて
ジロジロ見られることはなかった。
…俺たちが気づかなかっただけかも
しれないけどね。
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