第31章 前を向いて
俺たちは月に2~3回ほど、灯台の麓にある土産物屋さんを回ったり、食堂の海藻ラーメンを食べに来ているんだ。
だけど…
この4月からは別々の大学に行くから、ここに来る機会はあまりないかもしれない。
「お兄ちゃんたち、今度からは別のお友達と来てくれるのかしら。」
帰り際に食堂のおばちゃんがそう言ったけど、笑って誤魔化すしかできなかった。
別のお友達…胸がズキッとした。
しょーくんは社交的だから、男女関係なく友達はできるだろう。
俺は友達ができたとしても、しょーくん意外の人とここに来るつもりはないけど…。
しょーくんはどうなんだろうな…。