第25章 white love
俺たちはそれぞれ布団に入った。
今日はさすがに疲れたけど、あと数時間もすれば櫻井との時間が終わってしまう…それが残念でならない。
はぁ…。
俺はため息をついた。
「大野くん、大丈夫?」
櫻井は優しいな…俺の小さなため息も気にしてくれるんだ。
「大丈夫…じゃない。」
ちょっと言ってみたくなった。
「やっぱり、どこか具合悪いんだね。」
櫻井が体を起こして、右肘を付きながら上半身が俺のほうに近づいてきた。
俺は心臓がバクバクしてるのと同時に、身体が疼いているのを感じた。
櫻井と目が合い、俺は思わず櫻井の腕を掴んで、思いっきり自分のほうに引っ張った。
「おわっ!」
櫻井はそのまま俺の上に覆い被さった。
「ごめっ…おおの、く…。」
櫻井は悪くない。
俺が櫻井の頭と背中をギュッと抱きしめてるんだから。
「暫くこのままでいさせて…。」
櫻井は何も言わずに俺の胸の中にいてくれた。
暫くそうしてたけど胸の高鳴りは静まるどころか、櫻井に触れたくて触れたくてどうしようもなかった。
俺の中心は半勃ちしている。
「ねぇ、大野くん。僕にできることがあったら言って。」
俺の好きな低音ボイスの囁きと、胸の中から上目遣いで見つめる櫻井。
僕にできること、の意味が具合が悪いと思ってのことなのか、半勃ちに気づいてのことなのかはわからないけど…俺の中でプツッと何かが弾けたんだ。