• テキストサイズ

キミとボク【気象系BL】

第18章 サクラカオル


(Sサイド)

サトコちゃんから

連絡がきた

会いたいって。

嬉しかった

すごくすごく嬉しかった。





待ち合わせ場所は

あの桜並木。

俺は5分前に到着した。

あなたはまだいない。



4分…3分…2分…1分…



「だ~れだ。」

突然目の前が真っ暗になった。

そうきたか…

でも俺は迷わないよ。

「サトコちゃんでしょ。」

目隠しをしている手が

震えている。

その手をそっと握り、

後ろを振り向いた。

そこには

初めて会ったあの日と同じ

長い髪にワンピース姿の

あなたがいた。

「だってさ、サトコちゃんは…サトコちゃんだから。」

「うん…。」

「俺はね、どんなあなたでも好きだよ。」

「えっ…。」

「だからさ、大学で見たあなたのことも知りたいな。」

「翔くん…。」

「3年かかったけど…待っててよかった。」

「……。」

「ごめんね、あなたから連絡がくるのを待ってたんだ。いつか絶対連絡をくれるって信じてた。」

目の前の愛しい人が

目を潤ませながらも

ちゃんと俺を

見てくれている。

「嬉しいよ。またあなたに逢えたから。」

「翔くん…。」

あなたは少し躊躇いがちに

俺に抱きついた。

俺の胸に

あなたからきてくれたのが

本当に嬉しかった。







/ 1027ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp