第7章 最終試験と私の運命
2回戦、ハンゾーVSゴン。それでは………はじめ!」
審判が合図するのと同時に、ゴンは走り出した。しかし…
「おおかた足に自信アリってか?認めるぜ」
ドゴッ!
首の後ろを殴られて、倒れるゴン。
ハンゾーはスピードも早く、また戦闘技術もある。何故私が瞬殺じゃなかったか不思議なくらいだ。実際に見せて貰った私がいうんだから間違いない。正直言って…ゴンに…勝ち目はない。
「姉貴。手」
「え?」
キルが私の手を取った。見ると、手から血が出てる。
「ん」
キルは私の手を取った。
「あのハゲはいけ好かないけどゴンよりはるかに強い。でも、あいつは諦めない」
「ああ。その通りだ。だから我々もしっかりと見届けよう」
クラピカは私の左手をそっと握った。二人の手が凄く暖かかった。
「そうだぜ。あいつなら…ゴンなら大丈夫だ!!」
後ろにはレオリオがいる。私は顔を上げ、ゴンの戦いの行方を見守った。