第7章 最終試験と私の運命
「わっ!」
ハンゾーに投げられた私は、無事にレオリオが受けとめてくれた。
「やったじゃねぇか!!」
レオリオはニカッと笑ってくれたが、私は複雑だった。
「な………」
何でこうなったんだろう…。私は思わずレオリオの首に腕を回した。
「おっ! なんだなんだ?嬉し泣きかぁ」
レオリオがわははと笑いながら私の背中を軽く叩いた。
「おい!! 次の奴とっとと上がってこい!!」
ハンゾーが叫ぶ。次の奴…ゴンだ。私はハッと顔を上げた。
「ゴン!!頑張れ!!」
「うん!ありがとう!! 俺もアルミみたいに頑張るね!!」
ゴンは笑顔で手を振ってくれた。
そしてハンゾーは、ゴンの後ろにいるのに、すぐに目が合った。
「っ!!」
が、目が合うとすぐに目をそらされる。
「………??」
よく分からなかったが、ハンゾーは元気そうだ。
「今度はゴンの試合で緊張してんのか?って、苦しい…締まってる!」
あのまま反応が無かったら良かったのに……!!私はレオリオにしがみついた。
「試合始まるみたいだぜ。レオリオはいつまで姉貴をそうしてるつもりなんだ?」
「その通りだ。レオリオ、早くおろせ」
「げっ!! 別になんもしてねぇって!! ほら、アルミおりろ」
「………うん。ありがと…」
私は地面へと降り、そしてゴンの試合を見守った。