第7章 最終試験と私の運命
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「まいったって言ったんだ!」
困惑するアルミに俺は怒鳴った。正直、顔が沸騰したみてぇに熱い。特に右頬!!
「な…何言って!! ネテロさん、やっぱりハンゾーは頭を打って……」
アルミが動く度、長い髪から仄かな香りが漂ってくる。俺はその匂いから先ほどの出来事がフラッシュバックし、焦った。
「う、うるせぇ!!まいったって言ってんだろーが!!さっさとそこからどけコラァ!!」
「なんで怒ってるの!?」
心底意外そうに言うアルミだが、俺はさっさと立ち上がった。
「審判。俺は頭打つほどドジじゃねぇ。次の試合に移って……」
「ちょっ、ちょっと待ってよ!! なんでハンゾーが参ったって言うの!? やっぱり正常な判断が出来てないんだよ!! 審判!! 私の負けでいいので、ハンゾーを今すぐ医務室に…………」
「俺の負けだっつってんだろ!! 大人しく受け入れとけ!!」
「え? うわっ!?」
俺はアルミを場外に放り投げた。